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こちらの続き。
ほぼ会話文のみ。







「夕陽に染まった景色を 列車に揺られて眺めるのも 風情があるね」

『そういウもんなノ?』

「そういうものなの」





『こうやってのんびりしてるト、さっきまで命がけデ戦ってたのガまるで嘘みたイ』

「ほんと 信じられないくらい 平和」

「そういえば 今回のゲームは 必ず誰かと誰かが戦って 負けた方が脱落って ルール だったね」

『そうだったネ』

「つまり 今回のゲームで 最低でも 参加者は 二分の一にまで ふるい落とされたわけだ」

『あ なるほド そういウ事になるんダ』

「…ずいぶん 減ったね」

『半分だもんネ』

「道中でも 見たね 脱落して 召喚獣と別れることになった 召喚士」

「ゲームも もう3ヶ月以上 一緒にいた時間が 長ければ長いほど 別れが辛くなってしまうくらい 仲良くなる可能性も 高くなる」

『そういうものなノ?』

「人にも よるけどね 現にボクは 今キミと 離れ離れになるのは 辛い」

「ゲームに参加して ゲームのために キミを呼んで キミと出会って ずっと一緒にいて 毎日楽しい 飽きさせてくれない 赤の他人とは思えないほど 気が合うし キミといるのは 本当に面白い」

「あぁそうだ ボクは キミといるのが 当たり前になってきて キミと毎日 笑ったり ふざけたり みんなをおちょくったり それが 当然のようになって それが たまらなく 楽しくて」

「そうか ゲームのために 呼び出されたのだから たとえ脱落しなくても ゲームが終わったら 召喚獣の役目は終わって そしたら 召喚獣はどうなる」

『LAN?何一人でぶつぶつ言ってるのサ?』

「ごめん ちょっと これからの事 考えてた ゲームが終わったら キミ達召喚獣は どうなるのかな とか」

『そんなの、ボクにも分からないヨ。あのΦってヤツからモ、何も説明とかされなかったし』

「そうだったね 今はまだ どうなるか わからないんだよね だから 不安になって」

『不安?』

「ゲームが終わっても 一緒にいられるのか また 会う事はできるのか って」

『どうなんだロ?呼び出したのハ、あノΦってヤツの力で、それは誰もが使えるワケじゃないんでショ?』

「たぶんね だとしたらきっと ゲームが終わったら ボク達召喚士と キミ達召喚獣は 二度と会えない」


「…あのね アティカちゃん ボクはね」
「キミといるのが 楽しいし 心地いい」
「キミがそばにいるのが 当たり前になって」

「だから ボクは」

「キミとの お別れのときが来るのが 不安」

「キミと 離れたくない」

『…LAN?』

「別れたくない」



「手放したくない」
「ずっと 一緒にいたい」

「キミのこと まだまだ もっと 知りたい」

「もう 会えなくなるなんて 考えたくない 考えたくなかった」

『ちょっトLAN?どうしたノ、オマエらしクないじゃなイ?』

「え あ え」
「うん うん ごめん らしくなかったね」

『何弱気になってるのサ?それに仮にいつかボクが帰るとしてモ、オマエ、まだまだこのゲームってヤツから脱落する気なんテ、ないんでしょ?』

「当たり前だよ ボクはまだ 知りたい事を全部 知ることができてない」

『それだったラそんな先のことデ悩んだッテ、しょうがないじゃなイ?』

「あぁ そうだね なんてこった このボクが 諭されるなんて」
「うん キミの言うとおり 分かりきったことでもない 先のことで 勝手に不安になるなんて ボク どうかしてるよ」

『全く、ニンゲンってよく分からないナァ?…あ、LAN。そろそろ、駅に着くヨ?』

「ホントだ 帰ったらまず シャワー浴びよう 砂まみれで 気持ち悪い」




「ゲームから脱落したら 召喚獣は元の世界に戻されちゃう

ゲームから脱落しなくても 召喚獣は このゲームのために Ishに呼び出されたから ゲームが終わっても 一緒にいられるか 分からない

そう考えたら 不安になっちゃった

キミが隣にいるのが当たり前になって
いつかお別れなんて 考えようとも思ってなかった

まだ キミのこと 知らないこと 話したいこと 遊びたいこと 一緒にいきたいところ
沢山ある

だから お別れなんて考えたくない 離れたくない 放したくない

ずっと 一緒にいたいよ アティカちゃん」














=====
LANがやたらベラベラ喋ってるのは、考えたことがすぐ口に出ちゃうタイプだから。
考えが頭の中でまとまってなくても、きちんと頭の中で組み立てる前に、口から出ちゃった。
今回のLANはそんな感じ。ただこんだけ頭が落ち着いてないLANは案外珍しい。


付箋とかツイッターとかでもちょっとぼやいたけどLANはアティカさんのことが好きなんだと思う。
だがしかし、その好きが友人としてのものなのか恋愛感情の類なのかそれともどちらでもないのか、今のところ私にもLAN本人にもよく分からん。困った。
LANは今まで色恋に縁もなければ興味も薄かったので恋という概念がどんなものかあまりよく分かってないっぽい。
逆に友情の方に関しては、愉快犯的な悪趣味な性格だけど、なんだかんだで自分といてくれる友人は凄く大事にするタイプ。

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