企画展示室
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「必ず帰ってくる」、そうあの人は言った。
待っていて欲しいと、言われた。
待っていて欲しいと、言われた。
あの人の背中を見送って、どれくらい経っただろう。
彼は思いつめた様子で、僕にコアを預け、どこかに行ってしまった。
彼は「必ず戻ってくる」と言っていたけれど。
「…行かなくちゃ。」
何に駆り立てられているのかは分からない。
この焦燥感がどこから来るのかは分からない。
けれど、彼のところに行かなければいけない気がした。
今すぐにでも行かなければいけない気がした。
急がなければ。手遅れになる前に。
あの人に預けられた「コア」をそっと握り締め、病室のドアに手をかける。
―"その時"まで、あと約一時間。
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病室出ようとした直後にマリアくんの来訪に遭って、「ごめんなさい、これから出かけなければならないの」「今日は宿題ね」と読み書きドリルを渡すところまで妄想した←
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