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企画展示室
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「お客様、乱闘中の店内で無銭飲食たぁいい度胸じゃねぇか」

「代金はきっちり、お客様の命で払って貰うぜ?」

◆◇◆◇◆

ターゲットに逃げられた。

突然の乱入により、作戦は失敗に終わった。
逃亡したターゲットをすぐにも追跡したいところなのだが、先ほどの無銭飲食客…もといI.S.Hの男がそれを許しはしなかった。
なし崩し的にこの男の相手をしなければならなくなったのだ。

…まぁいい、ターゲットには大々的に殺害命令が下っている、その邪魔立てをするI.S.Hのものがいれば、同じように始末するだけだ。

◆◇◆◇◆

目の前で男が異形の姿に変じる。
湾曲した鎌のような角、四肢から生えた鋭い刃、禍々しい笑みを浮かべる男には不釣合いな白い翼。

「…バケモノめ。」

思わず口をつく言葉。
それを聞いて尚、目の前の「敵」はヘラヘラと笑っていた。

◆◇◆◇◆

おかしい。確かに鳩尾に一発お見舞いしてやったというのに、男はピクリとも顔色を変えない。
いや、それどころか、まるで手ごたえがないのだ。
殴った感触も、重みも、衝撃も。

次の瞬間、殴ったところからどろりと溶け出すような感触がした。
瞬く間に男は、ぶよぶよの粘液状の肉塊へと姿を変えた。

「…!!」

嫌悪感から思わず身を引く。
なんなんだ、これは?
いや、そもそも男は?どこへいった?
まさか最初からこちらは囮だったのだろうか?
そうなれば男はまだ、どこかにいるはずだ、それもそう遠くない。

突然の未知の出来事に戸惑った俺は、肉塊が「一定の方向へと戻っていくかのように蠢いている」ことに気づかずにいた。



◆◇◆◇◆

お借りしました:エメスさん@鉱さん
Pixivより素材をお借りしました→Blood10 | rixyou(リョウ) [pixiv]http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=23704670

*この際に背中に大き目の傷を負った後、エメスさんのわき腹に隠し持っていた折りたたみナイフを突き立て反撃、痛み分けの状態でエメスさんの撤退により引き分けとなります。
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